約 1,729,770 件
https://w.atwiki.jp/toki_resu/pages/811.html
ふぃふすつあーくれーぷすてぃっくすりーまじぇすてぃ【登録タグ くじ レア度ノーマル レシピ 不破評価 五十音ふ 伊達評価 作られる個数5 必要体力23 洋食 神崎評価 辻評価4 追加日20180301 霧島評価4 音羽評価4】 カテゴリ 洋食 習得条件 『ミニくじ(2018DMMコラボレシピ)』(2018/3/1~3/13 14 00まで) でレシピ獲得 最大レベル ☆5 必要体力 23 作られる個数 5 レア度 ノーマル レシピ追加日 2018/3/1 習得方法 『ミニくじ(2018DMMコラボレシピ)』(2018/3/1~3/13 14 00まで) でレシピ獲得 → 5thツアークレープスティック(3 Majesty) 習得 料理レベル別 獲得リッチ・イベント 料理レベル 獲得リッチ グルメ値 習得レシピ 発生クエスト 達成クエスト 獲得アイテム ☆0 65 28 - - - - ☆1 72 31 - - - - ☆2 ☆3 ☆4 ☆5 キャラ別 花・渦の数 花は正の数、渦は負の数にしてください。 背景色はコメントの文字の色です。(花・渦の区別ではありません。) 料理レベル 霧島 音羽 辻 伊達 不破 神崎 ☆0 2 2 2 ☆1 ☆2 ☆3 ☆4 ☆5 ▲▲ページ top
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/30959.html
にんじゃすーぷのよる【登録タグ に 曲 竹箱 鏡音リン】 作詞:竹箱 作曲:竹箱 編曲:竹箱 唄:鏡音リン 曲紹介 ほっこりする楽曲。 歌詞 (piaproより転載) カーテンの隙間から 街灯の明滅 電柱の陰 虚無僧立ってる 満天の星空 影たちの暗躍 一人きりキッチン たまねぎ剥いてる うちは代々忍者だから 遅くなるのは仕方ないよ 父は今日は密書を届けに 兄は今日も屋根裏だろうか カーテンの向こう側 野良犬一匹 バウワウ吠えられて 虚無僧困ってる きっと遅くなっても 夜陰に乗じて帰ってくるから 今夜は秘伝の忍者スープ 作って待ってるから コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/2443.html
トヨタ スープラ RZ '95 Image Credit 画像を引用した場合、引用元を表記。 メーカー トヨタ 英名 Toyota SUPRA RZ '95 英名 1995 エンジン 2JZ-GTE タイプ ロードカースポーツカー カテゴリー N300 PP(初期値) --- 総排気量 2,997cc 最高出力 330PS/5,500rpm 最大トルク 54,2kgfm/3,500rpm パワーウエイトレシオ 4.56kg/PS 駆動形式 FR 吸気形式 TB 全長 4,520mm 全幅 1,810mm 全高 1,275mm 車両重量 1,510kg 重量バランス XX対XX トランスミッション 6速 登場 グランツーリスモ 備考 あれば記入 概要 1993年にフルモデルチェンジした、国内では2代目となるスープラ。 RZはターボ仕様となっており、NAのSZ系統と比較して足回りが強化されている。 解説 解説を書いてください! 登場シリーズ グランツーリスモ 中古車ディーラーで販売されている。 新車よりも約100Crほど安く仕入れる事が可能なのでコストを抑えたい人はあえて中古を買うのも一考。 エンジンフルチューンで900psを僅かに超える。 RMを施工するとチームサード(95年型)風のカラーリングになる。モデリングこそ簡易的に済ませてはいるが、ワイド化もしている。 後期型に比べてダウンフォースが弱いので最高速チャレンジは95年型の方がより伸びる可能性がある。 半面、回頭性や旋回性に劣るのでアンダーステアに注意する事。 (RM仕様) グランツーリスモ2 前作同様、中古車ディーラーで販売されている。 RMはGT2オリジナルデザインとなりファンは落胆するかもしれない。 (RM仕様) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/361.html
トヨタ スープラ RZ '97 Image Credit Emula / Gran Turismo Archive メーカー トヨタ 英名 Toyota SUPRA RZ '97 エンジン 2JZ-GTE タイプ ロードカースポーツカー カテゴリー N300 PP(初期値) 498.82 総排気量 2997cc 最高出力 330PS/5,500rpm 最大トルク 54,2kgfm/3,500rpm パワーウエイトレシオ 4.56kg/PS 駆動形式 FR 吸気形式 TB 全長 4520mm 全幅 1810mm 全高 1275mm 車両重量 1510kg 重量バランス XX対XX トランスミッション 6速 最高速度 293Km/h/355km/h (フルノーマル/フルチューン時) 登場 グランツーリスモ2グランツーリスモ3 A-Specグランツーリスモ コンセプト(NPCのみ)グランツーリスモ4グランツーリスモ(PSP)グランツーリスモ5グランツーリスモ6グランツーリスモSPORTグランツーリスモ7 備考 新車当時の一強にして覇権 この為ついたあだ名はクソナマズ(マジで) 概要 IS THAT A SUPRA?! 初代グランツーリスモからお馴染みの車種の一台。JZA80型スープラとも呼ばれる。Z32やGTOなどの北米市場を意識した日本製スポーツカーと同じくややむっちりかつ迫力があるデザインは現在でも根強い人気を誇り、さらに「オリマブ」でお馴染み織戸学や映画「ワイルド・スピード」に出演した故ポール・ウォーカーの愛車としても有名。またアリストと同じ3リッターツインターボの2JZエンジンも魅力の一つで、最大トルクも54,2kgfm(GT7の数値)と図太くパワフルなエンジンであり、チューニングベースとして日産スカイラインGT−RのRB26型と並ぶハイパワーユニットとして重宝されており他のクルマにも換装されるケースも。(GT7ではS15シルビアやGR86・二代目BRZに2JZをスワップする事が可能である)
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/554.html
作者:HoAPESQz0 492 名前:1[sage saga] 投稿日:2011/08/10(水) 22 44 00.87 ID HoAPESQz0 まどか「今日ご紹介するのは仔ほむのスープです」 仔ほむ(青髪)「ホミュ?」ナニカナ さやか「ねえまどか、この仔ほむ、髪が青いよ?」 まどか「この仔ほむは、さやさやとほむほむとの間に生まれた仔で、 さやさやとほむほむ両方の味を持っているんだよ!」 さやか「つまり、苦くて旨いと」 まどか「まあ、そういう事かな?」 まどか「さて、この仔ほむ(青髪)をまずは水の中に入れるよ!」ボトボト 仔ほむ(青髪)達「「ホミュー!」」ヒャッハミズダ さやか「ほむほむって確か泳げないんじゃ?」 まどか「まあ、見ててよさやかちゃん」 仔ほむ1(青髪)「ホミュン♪」スーイスイ 仔ほむ2(青髪)「ホミュミュー」バタフライ さやか「泳いでる!?」 まどか「さやさやとのハーフだから、泳げるんだよ!」 まどか「こうしてほむほむを泳がせて出汁をとるよ」 さやか「何分待てば良いのかな?」ワクワク まどか「一時間だよ!」 さやか「かなり長いね?」 まどか「人生、焦らずゆっくり生きないとね!」ティヒヒ さやか「たぶんそれ関係無い」 一時間後 仔ほむ(青髪)「ホミュー」ツカレタ まどか「さて、これからこの鍋にほうれん草を入れるよ!」 さやか「ほうれん草だね?」ドボドボ 仔ほむ(青髪)「ホミュ!?」ナニカフッテキタ まどか「さらに塩胡椒を少し入れるよ!」パッパッ 仔ほむ(青髪)「ホミュ?」ナニカナ 仔ほむ(青髪)「ホミュンッ!」クシャミ まどか「そして、強火で一気にゆでるよ!」 さやか「りょーかい!」カチッチッチッチッボー 仔ほむ(青髪)「ホミュミュ?」ナンカアツクナッテキタヨウナ 仔ほむ(青髪)「ホミュュュゥゥ!?」アツィィ 仔ほむ(青髪)「ホ…ミュー」カオマッカ 仔ほむ(青髪)「」ユデホム まどか「仔ほむ(青髪)が完全に茹だったら完成!」 まどか「味は少し苦いけど、それがかえって うま味を引き出す、おいしいスープだよ!」 さやか「みんなも作ってみてね!」 終わり ジャンル:さやか ほ食 まどか 仔ほむ 珍種 感想 すべてのコメントを見る さや×ほむでどんな仔ほむ(仔さや)が産まれるか。 いろんなケースがあって興味が尽きない。
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3445.html
ファイヤースープレックス / FIRE SUPLEX 【3 COUNT BOUT】 メーカー SNK 発売日 1993年 対応機種 AC.ネオジオ(ROM.CD).Wii"VC" 対戦プロレスゲーム Wii バーチャルコンソール は行 アーケード PR ファイヤースープレックス NG 【NEOGEO】
https://w.atwiki.jp/qook37/pages/55.html
きのこのスープ 大ソースパン FPメタルブレード <材料> マッシュルーム 300g たまねぎ 1個 ジャガイモ 3個 バター 50g ブイヨン 1個 ローリエ 1枚 生クリーム 100cc 牛乳 200cc 塩、胡椒 少々 浄水 適宜 <作り方> 1. きのこ、ジャガイモは小さめの乱切り、たまねぎはうすぎり。 2. ナベに1.とローリエ、セニア1cupの水を入れ、IR7でやわらかくなるまで煮る。 3. ひたひたになるまで水を加えて、ブイヨンを入れ、さらに沸騰するまで煮る。 4. ローリエを取り出し、FPメタルブレードで連続運転し、なめらかになったらナベに戻す。 ひと煮立ちさせて、生クリーム、牛乳、バターを加え、塩 胡椒で味を整える。 link_pdfプラグインはご利用いただけなくなりました。
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/319.html
鬼哭街 ◆awaseG8Boo 「……"誠"くん? もしかしてこのみのこと……忘れちゃった、のかなぁ?」 このみはクスリ、と嗤った。 瑞々しい果実のような唇の両端は歪み、桜色の舌先がチロチロと顔を出す。 大きな茶色の瞳は真っ直ぐに目前の少年を見つめ、一瞬の揺らぎさえ見られない。 「おおおお、お前っ!? い……い、いつの間にこんな近くまで……!」 赤く染まった少女がいる。 元々、彼女の制服は赤系統の色を基調にデザインされたものだ。 しかし、既にそれは更なる紅――血液によって極彩の海の中にある。 少女は黒髪にこびり付き、暗い茶に変色した血液を拭う仕草も見せず、笑顔を絶やす事はない。 (なんだよ、これ……!?) フカヒレは自らの身に起こっている事態をまるで享受出来ずにいた。 現時点での最大の焦点は、フカヒレの肩に軽く添えられている彼女の指先。そしてあまりにも近過ぎる立ち位置について、だ。 その光景は見るものが見れば、愛を語り合う男女の微笑ましいワンシーン……と見るかもしれない。 事実、両者の距離は互いに気心を持っている相手同士でなければ考えられないほど近い。 柚原このみとフカヒレの身長の差は丁度20cm。 つまり、二人が並んだ場合、頭一つ分以上の差が生まれる訳だ。 フカヒレは完全に少女を見下ろす形となり、少女は上目遣いで彼を見上げる事になる。 (在り得ねぇ、絶対に在り得ねぇ……! なんだよ、コレは!? どうなってんだ!? ワープ、瞬間移動……? 馬鹿か、相手はドンくさそうな女だぞ!? ギャルゲーじゃ大体相場が決まってんだよ。こいつみたいに背がちっこくて、胸の貧相な妹系の女はドジっ娘だってなぁ! そうだ。"あの人達"でもないのにそんな素早く行動出来る訳が……!!) このみが一瞬で、自らと寸分違わぬ距離まで移動した事実をフカヒレは認められずにいた。 彼はあくまで「竜鳴館高校」というある種、異様な枠組みに所属する人間だ。 不幸な事に、フカヒレは彼女の行動を論理付けるだけの常識を持ち合わせていた。 例えば鉄乙女や橘館長であれば十分に今眼の前で少女が行った動作――眼にも止まらぬ速さで移動する――を実行に移すのは可能だろう。 だが、ソレを認めるのは『眼の前の女は二人と似たレベルの使い手である可能性が非常に高い』という仮説を同時に肯定してしまうのと同意義。 故に、彼は少女の異常を素直に認識する事が出来ない。 (しかも……おい、まさか……!! こいつ本物の"伊藤誠"と会った事があるんじゃ……!! おいおいおいおい、マジかよ……常識的に考えて普通ないだろ、そんな可能性! でもコイツの口振り……) そして、同時にフカヒレは自らが適当に『伊藤誠』という他の人間の名前を使った事に強い後悔を覚え始めていた。 とはいえ、もうこうなってしまっては後の祭り。 今更ながらに考えてみれば、自分が名乗った際に見せた少女の自分を嘲るような笑み――あれこそが、この失敗を証明していたのではないか。 しかし、 「どうやって移動したかなんて……そんなの、どうでもいいよ。ね、それより教えてよ。ファルさんの、こと! それとお薬も、欲しいな。このみもね……病気だから。注射でも飲み薬かは分からないけど……お薬が必要なの」 「クスリ……ファ、ファル…………? あ、えーと、そのだな……ファルは……」 「うん。誠くん、ファルさんはどうしたの? 勿体ぶってないで早く教えてよ……誠くん。 本当に酷いなぁ、誠くん。もしかして、このみを苛めて楽しんでいるのかなぁ……このみ、悲しいよ」 あくまで、彼女はフカヒレの事を『誠くん』と呼ぶのだ。 親しげに、語りかけるように、まるで壊れた機械のように――何度も、何度も何度も何度も。 少女の瞳は彼の顔を見つめ続ける。 少女の指先は彼の肩を揺さぶり続ける。 灰色に染まった街。スラムの細い路地の壁際に追い詰められた彼に、もはや逃げ場は無かった。 (俺は……誠じゃない。そんなのコイツにも分かっている筈だ。じゃあ、何故だ? 何で俺を――!?) 確かにフカヒレにも彼女の顔に見覚えはあった。 もっとも、それはおそらくこの会場にいる全ての人間が当て嵌まる条項でもある。 脳裏に浮かぶのは一番最初に広間に集められた際、起こった惨劇を全ての参加者は目撃しているのだから。 頭を首輪爆弾によって吹き飛ばされた二人の少年少女。 そして、その亡骸に追い縋るように涙を溢していた柚原このみと呼ばれた少女。 それは間違いなく、今自分の肩を掴んでいる少女と同一人物だ。 ……外見だけは。 薬を素直に渡すか? とはいえ、アレはただの鎮痛剤である。彼女が求めている『病気を治す薬』に該当しないことは明らかだ。 そんなものを渡した所で、彼女は納得しないだろう。 それにこんな女の言う事をホイホイと聞いてやるつもりは毛頭無い。 こんな……馬鹿で泣き虫そうな相手など、生き残るためには足手まといでしかないのだ。 「クッ……! ふ、ふざけんじゃねぇっ! それにち、近過ぎだろ! 離れろよ!」 フカヒレは思わず、彼女の手を払い除けようとした。 少なくとも明らかに美少女の部類に入る相手のボディタッチ――普段の彼ならば、それは至高の喜びであった。 とはいえ、今回だけは話が違うのだ。 鮫氷新一にはもちろん女の性格の変化、思考の機微など分からない。 加えて彼は馬鹿で鈍感で墓穴を掘る性質ではあるが、妙な部分では鋭くまた"野生"としての感覚は非常に鋭敏である。 この時、彼の全神経が告げたのだ――この女は『地雷』であると。 しかし、 「な――ッ!? お……、おい、何だよコレ!? 離せよ! な、なんだよ……なんなんだ!?」 「誠……くん? あははーくすぐったいよ」 何度払っても、このみの手はフカヒレの肩から離れなかった。 フカヒレの動作は軽く肩口に乗ったゴミを振り払うかのようなものだった。 しかし不発。このみの小さな真白い手はどれだけの力を込めてもピクリ、ともしなかった。 故に何度もソレを繰り返す。 二度目はやや強く。三度目は若干の苛立ちを込めて。そして、 「は……離せよ!! おい、離せって言ってんだろ!?」 それから先、四度目以降は完全な力の氾濫だった。 このみの指を引き剥がすべく、フカヒレは声を荒げながら少女の手の甲に爪を立てる。 明らかに彼は余裕を無くしていた。半ば半狂乱になっていたと言ってしまっていい。 それでも、背筋から彼を飲み込もうと画策する恐怖に比べれば、血染めの少女を更に紅で染め上げる事に彼は一切の躊躇いを覚えなかった。 赤い血がとろり、と流れる――赤は白を陵辱し、一瞬で自らの色へと世界を侵蝕する。 それでも、 「ま、誠くん……? い、痛いよ……なんで……なんで、このみの手を引っ掻くの? このみとお話したくないの?」 このみの指先はフカヒレの肩から離れない。 大きな瞳を少しだけ潤ませ、このみは小さく餌付きながらフカヒレへと言葉を投げ掛け続ける。 両者の距離は変わらない。どれだけ、少年が少女を引き離そうと力を込めても、だ。 それはつまり、 「ぐぁっ!! お、お前……!?」 強く強く、このみがフカヒレ以上の膂力を込めて彼の肩を握り締めている事に他ならない。 小さな女の子が母親の衣服を摘むような力ではない。 まるで、手の中にある宝物を決して離さない――そんな鬼気迫る、異様なまでの力。人ならざる力。 太陽の光も碌に差し込まないある意味で密閉された空間。 壁に身体を押し付けられた体勢にあるフカヒレは思わず苦痛に顔を歪ませた。 爪が食い込んでいる、という訳ではない。 フカヒレの身体を圧迫するのは純粋なるこのみの指の力。単純な握力に過ぎない。 力だけで小さな少女が同じぐらいの年頃の少年を圧倒している光景はあまりにも異様だった。 「や、やめ…………こ、こいつっ!!」 「誠くん? どうしたの、誠くん? ねぇ、誠くんったら」 このみは病的なまでにフカヒレへと言葉を重ねる。 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 誠くん、 まるで彼を嘲嗤うように、顔も知らぬ男の名前が繰り返される。 が、フカヒレも一方的にやられているだけの男ではなかった。 彼のモットーとして『女は男に従うべきである』という論理がある。 故にこのような明らかに力も無さそうで、弱そうな相手に好き勝手される事は我慢ならないのだ。 とはいえ、相手が自分よりも圧倒的な強者である場合――例えば、鉄乙女や霧夜エリカ――容易く反故にされる意思ではあるのだが。 (こいつ……俺の眼しか見てない……!? なら……今なら……!) すぐさま、フカヒレはその怒りを暴力へと変換する。 掴まれているのとは反対の手を懐に突っ込むと、その中に忍ばせた銀色の装飾銃を取り出したのだ。 クトゥルー神話の支配者の名を持つ四十六口径のモンスターハンドガン、イタクァである。 自分は古河渚の偽者を相手が攻撃に移る前に切り殺したのだ。 ならば、この血だらけの女を撃つ事になんの問題があるだろう? この握撃は自身への敵対行為と見て、間違いない。 見た目と違って、在り得ないほど力が強い事が気になるが、撃てば死ぬ――間違いない。 一人の悪人を奈落の底に叩き落したフカヒレである。 ならば、二人目の相手を殺す事に何を躊躇うのだろうか。 彼女は、明らかに変だ。そう、一言で言ってしまえば『気持ち悪い』のである。 こう……胸がムカムカするのだ。 ――不揃いな妙な髪形が不快だ。 ――にやにやとコチラを馬鹿にするような笑顔が不快だ。 ――いつ瞬きをしているのかと、不思議に思ってしまう瞳が不快だ。 ――こんなに小さな身体の癖に、自分を微妙に脅えさせているのが不快だ。 ――あくまで自分を『誠くん』と呼ぶのが不快だ。 これだけ近くに接近しているのに、彼女の髪から漂ってくるのは血の匂いだけだった。 シャンプーの芳しい香りなど微塵も感じられない。 相手は年頃の少女の筈なのに、だ。 鼻腔からの刺激は背筋へと襲い掛かって来るような恐怖を増幅する。 心臓の鐘が更にそのペースを上げる。心が呑まれそうになる。 だから、 「いい加減にしろって言ってるだろっ!!」 眼の前の少女に銃口を向ける事に疑問など持たなかった。 「――え?」 ドンッ、という鈍い音が草臥れた街の中で木霊した。 少女はキョトンとした眼でこちらを見つめていた。身体が地面へと沈んでいく、最後の瞬間まで。 ▽ 「……あら?」 瓦礫やゴミにまみれ一切の艶やかさを失い灰色に染まった街の片隅。 一人の少女が立ち止まり、辺りを見回した。 「……気のせい、かしら」 記憶を失った少女、ファルシータ・フォーセット。 自らの水底に残った水滴を拾い集め、この過酷な舞台から離脱した存在。 何か妙な予感を感じ取り、足を止めたのだが……勘違いだったようだ。 ファルは悩みながら、ひたすら"東"に向けて歩き続ける。 教会から、スラム街の一介へ向けての移動。 この短い行程をこなす間に、何度も彼女の耳には劈くような火薬の爆ぜる音が突き刺さった。 辺りを見回し、誰も近付いて来ないことを何度も何度も確かめながら、少女は背を猫のように丸め小走りに路地を駆ける。 白銀色の髪の毛が揺れる。 処女雪のように極め細やかな肌は、日の光を浴びて輝いているようだった。 彼女は確かに未だ『殺し合い』という枠組みの中で己の生を勝ち取ってはいる。 しかし、自らの名前や出身どころか、果てはこの催しに参加している事すら覚えてはいないという大きなハンデを抱えたままで。 只事ではない、そんな事実だけは認識出来る。 疑問は……いくつもある。 いや、逆に不思議に思わない事象の方が遥かに少ないのではないか。 自身のデータベースから吹き飛んだのは出自や性格などに関するパーソナルな情報が大半だ。 逆に世間の常識に対する知識は大半が残っていた。 銃の音は畏れるべきモノだと自分は知っていたし、頭上に広がる遙かなる蒼を「空」と呼ぶのも知っている。 言葉も当たり前のように喋れるし、字の読み書きだって可能だ。 そして何より――私は歌を、歌を歌う事を覚えていた。 ファルは"空"を見上げながら、当てもなく前へと進んでいく。 この辺りが危険な場所であるとは分かっている。 流れていく雲は白く、燦燦と照り付ける太陽は少しだけ暖かい。 思わず眉を顰めたくなるような世界の中で、この青色だけはずっと変わらない。 いつまでも……太陽が沈まない限り、自分を照らしてくれる。 何なのだろう、この感覚は。 記憶喪失、という概念に覚えはある。つまり、今の自分は名前すら分からない真っ白な存在なのだ。 そう、いわばそれは抜け殻なのかもしれない。 器を満たしていた液体はポッカリと空いた穴から抜け落ちてしまったのだ。 ×××××××××××××という人間を形成していた要素は何もかもが欠落してしまったと言ってもいい。 だが、こう考える事も出来るのではないか? 器だけは残った、と。 ふっ、とため息を溢しながら、何気なく喉をファルは両手で包み込んだ。 か細くて折れてしまいそうな……それでも、力強くさと温もりを感じる。 トクトクと脈を打つ鼓動が躯の中で命を形作っている。 生命の息吹が掌を伝って頭へと染み込んでいく。 何をすればいいかは分からない。 だけど――自分は、もっともっともっと……歌が歌いたい。 その気持ちに嘘偽りは存在しない。 だから、こうしてここにあるモノが本当の×××××××××××××なのではないか、ふとそんな事を思った。 ならば、迷うことなどないのではないか。 ならば、臆することなどないのではないか。 ……うん。多分、間違ってはいないと思う。 ▽ 「あ……ご、ゴメンなさい! 大丈夫ですか! 痛かったんじゃ……」 このみは足元で全身を痙攣させながら、蹲る少年へと声を掛けた。 「ご……ぐ……あ……っ!!」 どうして、こんな事になったのだろう。 額から汗を垂らし、凄まじい叫び声を挙げる少年を見つめながら、このみはそんな事を思った。 胸の奥は別に痛んだりはしないけれど、彼の唸り声は少しだけ気持ちが悪い。 それに彼からは妙な臭いがする。 何だろう……まるでドブ川で自生しているザリガニ、みたいだ。変なの。 彼――伊藤誠と名乗ってはいたが、それが偽名だと言う事は分かっている。 なぜなら、自分は本物の伊藤誠さんに会っているし、彼が嘘をついていない事も知っているからだ。 彼が偽りの言葉を自分に吐き出したと瞬時に理解はした。だけど、それだけだ。 怒りや憎しみのような感情は別に湧いてこなかった。 淡々と……世界の澱を再認識しただけだった。 だから、少しだけ脅かしてやろうと思った。小さな悪戯心という奴だ。 ちょっとビックリしてくれればそれで良かった。でも、 ――彼は私に銃を向けた。 それは咄嗟の判断故の行動だった。 フカヒレがイタクァを取り出し、このみへと引き金を引く一瞬、彼女は自らに押し迫った危険を察知したのである。 そして、不思議なことに身体は一分の淀みもなく動いた。 少年の肩に『縋りついていた手とは反対の手』で、すぐさま彼の銃を叩き落とし、右膝で彼の腹部を貫いた。 それだけの事を行うのに一秒の迷いも必要なかった。 まるで……何かに躯が操られているような気分だった。 少年は瞬間「うっ」という小さな叫びを漏らしながら地面へと倒れた。 完全に急所……とはいえ、女の子の他愛もない空手の真似事みたいな行為にここまでのオーバーリアクションはないと思う。 少しだけ、演技が過剰だ。口の中から吐瀉物がボトボトとこぼれ落ちて、地面を汚している。 ビックリ人間か何かなのだろうか? あそこまでやる必要があるのかな……。 とはいえ、このみの意思をまるで解さずに指先は動くのだ。 彼は話せるようになるまで時間が掛かるかもしれない。 このみは倒れ込んだ少年からデイパックを引き剥がすと、中身を物色し始めた。 すぐさま、目当ての道具は見つかった。ラベルの貼り付けられた瓶。中身は――ん、待て? 「あれ、そういえば、あの銃……?」 瓶より先に、一つだけ気になる事があった。 「やっぱり! ……これ、ドライさんに貰った銃だ!」 地面に転がっていた銃を確認する。 銀色のフレームに刻まれた紋章のような文字。在り得ないほどの重さに、巨大な銃身。 間違い、なかった。 それはドライが臆病者の自分にくれた武器だった。大切なものだ……そして――"彼女"に奪われたものだ。 「……どこで、これを」 「ぁ……ぐっ……うぉえ……っ!!」 フカヒレは答えない。いや、単純に答えられないのだ。 彼の身体は悪鬼化しつつある人間の打撃を急所に食らってすぐさま行動出来るほど、頑丈ではない。 しかし、彼のそんな態度にこのみが苛立ちを覚えたこともまた事実。 「答えて! この銃をどうしてアナタが持っているの!?」 「う……っ、あが……っ! う…………っ、……た……」 「聞こえない! もっと大きな声で喋ってよ!」 このみは地面で未だに身体を捩らせ、痛みで転げ回るフカヒレの襟元を掴むと彼の身体を揺さぶった。 まるで出来の悪いコースターのように、彼の身体はガクンガクンと前後にシェイクされる。 少女の瞳は完全に光を失い、あどけない笑顔は完全にその姿を潜める。 残ったものは汚泥のような怒りの感情だけ。 自らに命の枷を嵌めた相手、ファルシータ・フォーセットの明確な手掛かりを手に入れた彼女は必死だった。 「うば……っ、……た。俺がこ、殺した……女が持っていただけ、だ」 「殺した!? アナタ、もしかしてファルさんを……!?」 「ち、違う……俺が、殺したのは……古河渚の、ニセモノだ! ……あの女、お、俺を殺そうとしやがった……それで……!」 「な……ファルさんじゃ……ない!?」 自分の身体からスッと何かが抜けていく感覚をこのみは覚えた。 ソレは緊張と高揚した感情によって張り詰めていた糸がプツン、と切れたような感覚だ。 あのファルが容易く銃という強力な武器を手放す訳がない。 では何故だ? 何故、その「フルカワナギサ」という人物がこの銃を持っていたのだ? その女に――殺された? 「あ……っ! く、クスリは……解毒剤はっ!?」 「ぐぁっ!」 ファルの死という概念が頭を過ぎった瞬間、このみは一つの危機が自分へと突き付けられている事を理解した。 フカヒレを掴んでいた手をパッと放す。反動のままに、フカヒレは後頭部を地面にしたたかに打ちつけた。 銃を払った時、彼の手の指が一本妙な方向に曲がってしまったようだが、なんて貧弱なんだろう。 だが、そんな事はこのみにはどうでも良い事だった。すぐさまデイパックの中身を確かめる。 ファルシータ・フォーセットの死が導き出すもの。 それは同時に柚原このみの避けられぬ"毒死"の運命なのだから。 策略によって遅効性の毒薬を食事に混ぜられた……少なくとも彼女はそう認識していた。 もっとも、それ自体はファルの真っ赤な嘘だ。 毒などファルは持っていなかったし、銃を奪い戦乱の種を撒き散らすための方便に過ぎなかった。 彼女はいくら時間が経過しようとも毒で死ぬ危険性はない。今の所は。 が、それを知らないこのみにとっては只事ではなかった。 存命のため、彼女は解毒剤を喉から手が出る程欲していた。迫り来る……死へのカウントダウンの恐怖から逃れるために。 少年が背負っていたデイパックをこのみは狭い路地の中にぶちまける。 まず、凄まじい音と共に金色のメダルが滝のような勢いで飛び出して来た。 一見、火の玉を連想する特徴的な刻印が両面に刻まれていた。数字などは書かれていない。ゲーム用の特殊通貨だろうか? カラカラと喧しい騒音を撒き散らしながら、数秒間で金色の雨は打ち止め。 基本的な支給品の他にも重くて太い銃もある。 説明書には『エクスカリバーMk2 マルチショット・ライオットガン』とある。どうやらグレネードランチャーのようだ。 エクスカリバー、何とも大層な名前である。この貧弱な少年の支給品としては不釣合いに思えた。 数回、デイパックを揺さぶり、中に何も残っていないことを確認すると、このみは地面に屈み込み目的の品物を探し始める。 探し物――少年が口にしていた「クスリ」という単語。彼が何らかの薬品を所持しているのは分かっていた。 「……あった、薬瓶――――え」 すぐに、らしき物体は見つかった。茶褐色の瓶に白いラベルが貼ってある。 そこには小さく「鎮痛剤」と書かれて―― ――アレ? 妙だ。 おかしい。いや、こんな事があっていいのだろうか。 確かに、論理としては合っている。 彼はファルシータ・フォーセットの荷物を持っていた。それは、フルカワナギサと名乗る女から彼が奪った物だ。 つまりフルカワナギサが何らかの手段でファルから奪った道具が、回り回って自分の手の中にやって来た事になる。 だから、この中にはファルの荷物が入っていても何も驚く事はない。 解毒剤がない事もそう考えれば納得出来る。彼女は『薬を隠した』と言っていたのだから。 でも、 「これ…………ファルさんが、このみに見せた瓶とおな……じ……?」 どうして、この中には「鎮痛剤」とラベルに記された薬しかないのだろう。 しかもコレはファルさんが私を脅す時にチラつかせたモノと全く同じだ。 ハッキリと覚えている。 アレは思い出すのも胸が痛くなるくらい……鮮明な記憶なのだから。見間違えようがない。 ――じゃあ、私が飲まされた筈の毒薬は何処に行ったのだろう。 ▽ 125 オペラ座の怪人 投下順 126 鬼哭街(後編) 125 オペラ座の怪人 時系列順 109 往こう、苦難と逆境と熱血と不屈に彩られた王道を 柚原このみ 109 往こう、苦難と逆境と熱血と不屈に彩られた王道を 鮫氷新一 108 記憶無き少女、彷徨う ファルシータ・フォーセット
https://w.atwiki.jp/vegeful/pages/323.html
2021年1月~7月分のデータを、「これ以前の新スープ・お得スープ2019~2021年7月」に移動しました。見にくい、編集しづらいありましたらすみません。 -- (名無しさん) 2022-01-03 03 14 12
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/372.html
自分で言うのもなんだが、俺の彼女:アリサはめちゃくちゃ可愛い。 ある日の放課後――― 俺はアリサの待つ校門へ急いで向かっていた。 「遅い!」 アリサは俺の姿を見つけると、ぷぅと頬を膨らませる。 「ごめんごめん、委員会が長引いちゃって」 「もう、先に帰ればよかった!」 ツンとそっぽを向き歩き出すアリサ。 「じゃあ、帰ろうぜ」 俺も彼女の後を追って歩き出す。 「ち、ちょっと・・・!手ぇ・・・握ってよ」 横に並んだ俺にそっと手を差し出す。 「はいはい・・・」 俺は彼女の手をとり、二人並んで歩く。 陽は落ちかけ、アリサの頬を赤く染めていた。 「でねでね、超ウケるんだけどさ―――」 アリサはちょっと小柄な身体に、腰まで伸びた見事なツインテール揺らしながら話す。 俺にとってはどうでもいい中身のない内容。 「でさ、エリッたら・・・って話聞いてる?」 「なんだよ、ちゃんと聞いてるだろ」 「ちょっと、真剣さが足りてないっー!」 「無茶言うなよ・・・」 自分で言うのもなんだが、俺の彼女:アリサはめちゃくちゃ可愛い。 大事な事だから2回言っておく。 その勝気な態度も相まって、見た目だけならどこかのお姫様のようだ。 そう、見た目だけなら。 「で、どこまで話したっけ・・・?あ、そうそう・・・」 ヴー、ヴー、ヴー・・・ 話を遮るように彼女のスマホがバイブレーションでメールの着信を告げる。 「スマホ。鳴ってるぞ」 「分かってるって・・・」 彼女はチっと容姿に似つかわしくない舌打ちを一発かますと、カバンからスマホを取り出した。 「げ!?またぁ・・・」 「何かあったのか?」 「強盗ー。ちょっと遠いけど行ってくる」 アリサはぶっきらぼうにカバンを放ると、その場でくるりと回った ツインテールが、黒いリボンのように華麗に宙を舞う。 同時にその身体が、一瞬、強い閃光に包まれた。 「あーあ、面倒くさい、スーパーガールなんてさ」 そう、俺の彼女はスーパーガールなのだ。 「それにこの格好・・・バカみたい・・・」 「なんでだよ、すげー似合ってるぞ。お前」 まばゆい輝きを放つブルーのレオタードに真っ赤なミニスカート。 そして高校生にもなってもなお、まな板な胸に「S」と書かれたシンボルマークが輝いている。 「胸を見んな、胸を」 スーパーガールが人差し指で俺の額を弾いた。 ビシィィッ! 「ぐわぅっ!」 いてててて・・・ コイツのデコピンはヘビー級のボクサーのパンチを軽く凌駕する威力だと思う。いや、マジで。 「じゃ、すぐ終わらせてくるから、待ってて」 「お、おう」 アリサは真紅のマントを翻すと、夕焼けの空へ飛び去っていった。 そして――― 「ただいまー」 アリサは1分も経たないうちに帰ってきた。 「おかえり、怪我はないか?」 「怪我ぁ?そんなのする訳ないじゃん。 ったく、いまどき銀行強盗なんて流行らないっての・・・」 変身を解くと舌打ちをしながら、ブツブツと文句を言っている やれやれ・・・ こうも不機嫌だと、コイツよりも相手の身を心配してしまう。 「じゃあ、帰ろうぜ」 俺はアリサの手をとると、再び歩き出した。 「でさ、今日体育の授業で・・・」 とりとめのない会話をしながら家路に向かう。 やがて――― 10分ほど歩いて俺の家までたどり着いた。 寄っていくか?と声をかける。 「アンタの部屋、エロ本ばっかだから遠慮しとく」 と、あっさり断られる。 「なんだよ、一応見えないところに隠してるぞ」 まあ、どんな場所に隠したところで、スーパーガールの前では無意味だが・・・ 「彼女がいるのにバカみたい」 「俺も健全な男子高校生だからな、色々と溜まってるんだよ」 若干、開き直ってみる俺。 「なによ・・・・・・」 「私の身体じゃダメなの・・・?」 自らのツインテールを指で捻りながら、アリサが消え入るような小さい声で呟いたのを、俺は聞き逃さなかった。 「ははは、お前の胸がもう少しおおき・・・ぐわっ!」 そう言いかけた俺に、アリサのスーパーブレスが炸裂した。 ほんのりミントが香る吐息で、5mほど豪快に吹っ飛ぶ。 「もう、知らない!!」 頬を膨らましたアリサが、ぷいとそっぽを向いた。 「いてててて・・・じゃあ、また明日な・・・」 俺は尻を擦りながら立ち上がり、別れようとした。 その時。 ぎゅ! 後ろから抱きしめられた。 「な、なんだよ・・・いきなり」 「・・・・・・・」 「黙ってないで、何か言えよ」 「・・・・・・本当に、私の身体じゃ気持ちよくなれない・・・?」 柔らかくて、暖かな感触が俺の背中に広がる。 ドキドキと心臓が高鳴る。 「気持ちよくなれない・・・訳ないだろ・・・」 スーパーガールとはいえ、密着したアリサの身体の感触は普通の女子高生と変わらない。 ツルペタな胸以外は。 「そう・・・よかった・・・」 嬉しそうに俺の背中に頬をすり寄せるアリサ。 やばい。コイツ可愛すぎるぞ・・・ 「抱きしめてなんかいないんだからね・・・背骨へし折ろうとしてるだけなんだから・・・」 そして、このテンプレ通りのツンデレっぷり。 コイツがどんな顔して、この台詞を言ってるのか想像すると若干面白い。 ミシミシミシッ・・・! あいたた!す、すごく痛いです、すみません・・・ 俺の心中を察したのか、廻された細腕に力が篭められる。 「アンタの体なんて、簡単に潰せるんだから・・・」 言葉とは裏腹に優しい声。腕の力はすでに緩められている。 どうせ、スーパーガールの腕力には敵いっこない。 しばらくこのままでいよう。 そして――― 1分ほど経って、ようやく俺の体が開放された。 「満足したか?」 俺は振り返らず問いかける。 「うん・・・いつもありがと・・・」 先程までとは打って変わって、殊勝な言い回しに思わず頬が緩む。 「俺、お礼を言われるような事したか?」 「う、ううん、いいの・・・また明日ね・・・ばいばい・・・」 背後から空気を切る音が聞こえる。 「おう、また明日な」 俺が振り返った時、アリサの姿はもう見えなくなっていた。